Sempervivum Gallery
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掲載数や分類上で管理の必要がある品種については、インデックスによりページを分けている場合があります。
画面上部 ↑ のインデックスは、品種および学名、園芸名のイニシャルを表しておりクリックすると各ページに移動します。
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正しくない品種と判断した場合はコメントを付けて「間違った名前のまま」(それを変えるとまた分からなくなる為)掲載して警告を促すように致します。

その他で不明瞭な点がありましたら是非とも指摘にご協力をお願い致します。

学名の日本語発音は、人名や固有名詞などを除き出きるだけ英語発音に統一しています。ヴ は、日本語に本来存在しない子音 [v] の音を仮名で表すために用いられる文字なので、出来るだけ使用していません。

・本コンテンツは「Mozilla Firefox」「Microsoft IE7.0」「Opera11.0」以上のブラウザーに最適なデザインです。
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・基本的に自己ブリーディングしているものですが、他のブリーダーの方にご協力頂いた画像にはマーク部分に Bxx の印があります。
・日本語の流通名は学名が不明なケースが多く(原則特定できません)学名はヘボン式ローマ字で記載しています。


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Sempervivum
Sempervivumとは

センペルビブム属(Sempervivum)は、ベンケイソウ科(Crassulaceae)の多肉植物で、主にヨーロッパ・アルプスに生息する高山植物です。その為、非常に強い耐寒性を持っており降雪や霜ですら葉をつけたまま耐える事が出来ます。名の由来はラテン語の常に(Semper)、生きている (vivus) とされています。

1年を通して葉をつけている多年草の常緑葉であり、丈夫で絶えない姿にあやかり、古代ヨーロッパの時代から落雷などを防ぐ厄除けとして屋根に生やしていました。このため houseleek(ハウスリーク)とも呼ばれています。これが由来なのでしょうセンペルビブム(主にSempervivum tectorum)をヤネバンダイソウと翻訳する事もあります。
日本でも藁葺屋根などではセダムやツメレンゲなどを見かける事がありますが、あれはタネなどが飛んで定着しただけです。

House leekは、古英語であるアングロサクソン語の植物(Leac)が由来とされています。このような由来は古くから流通が発達した植物には今も多く残されており、有名な話としてはガーリック(Garlic)の由来は、アングロサクソン語のGarleac=槍(Gar)のように尖った食物(Leac)が語源とされています。

発音

発音(Pronunciation)は、sem-per-vee-vumもしくはsem-p&r-vI-v&m とされ、正確にはセンペルヴィブンです。日本では本サイトで統一しているセンペルビブム、他にセンペルビウムやセンペルビュームなどとも呼ばれます。

※クリックすると正しい英語発音を聞く事ができます。




近年は、Jovibarba属(ジョビバルバ)も、Sempervium属に再統合する方向にありますが本サイトでは近種として別扱いとします。



難しいセンペルビブムの名前

センペルビブムは、原種の突然変異からその歴史が始まり、古くから新しい園芸品種の改良が進められ現在もなおその作業は続けられています。
その為に多くの固体は、園芸品種(cv:Cultivar.name)となり、一部が原種もしくはそこから派生した変種(var:variety)亜種(ssp:subspecies)の名称となります。

園芸品種であり学名でない事も重要な問題です。通常は特徴を現すラテン語にて学名を定める事が一般的ですが園芸名は近代語で命名されます。
例えば、「赤と銀」を英語なら「Red and silver」ドイツ語では「Rot und Silber」、フランス語では「Rouge et argent」です。
これにより同じ品種でも「sempervivum silver Banana」と「Silber Banana」が生まれます。

その数は3000とも4000とも言われており非常に多くの品種数が存在します。外観も似ており元々名無だったりラベル落ちしてしまうと後から判別する事はほぼ不可能です。またランナーが伸びて他の鉢や育苗箱などに居座る事もあり、国内だけでは無く海外でも間違った品種が流通しているケースが多く見られます。

国内ではセンペルビブムに限る話ではありませんが、日本語名をつけて販売する生産者や流通業者が多く存在します。学名は英語やカタカナの長い物が多いので特徴を分かり易く伝える手段としては間違っていません。 しかし、本来の品種名が後から分かりませんから正しい名前は紛失した事になります。またいくつかの業者が1つの品種をバラバラに名前をつけると更にややこしい状態になるのは想像に容易いことです。

そのため本サイトでは出来る限り正しい品種の確認を心がけていますが、その一切を保障する訳ではありません。


上記の画像は、全てBlue Boyです。※クリックすると拡大して表示されます。

他にも、この名で入手した容姿がやや異なる個体も所有しています。
葉色、葉先のチップ濃淡など微妙に異なります。Blue Boyは 1977年アメリカ(Kevin Vaughn)で作られたクラシック園芸品種です。その後に世界中で広まり長い間に地域や育成方法が異なる環境で過ごしたため、大げさに言えば固体亜種となっています。ただ似た品種も多く存在するために実際は異なる物が入れ替わっている可能性も大いにあります。




気象統計情報から見た生態系

生息地の気象情報は、その種の特性なり育成方法の重要なアドバイスです。緯度がかなり北である事もあり過去の統計情報を参照してみると、やはりヨーロッパは涼しい事が分かります。 北海道と比べると似ている情報も多いですがヨーロッパは大西洋(メキシコ湾流)と呼ばれる暖かい海流から生まれる、温暖の空気が流れこんでくるために冬季も平均気温でみると0度を下回っておらず、北海道の方が寒い事になります。

現地では平均気温から繁殖が活発化するのは5月から9月までの5ヶ月間である事が分かります。同じく東京では4月より11月の8ヶ月となり降水量の多さも手伝って無駄に大きくなり易い事になります。また平均した降水量であるのに対して、日本では6月と9月に纏まった量が降り注ぎますので、この点も重要な差異となります。

山間部としてスイス、市街部としてドイツをサンプルとして掲載しておきます。

重要:世界中で観測される温暖化が原因とされる異常気象により、今までの常識が変わりつつある点に注意してください。

国土交通省 気象庁に日本および世界の気象統計情報が掲載されています。
各地域に生息する動植物の生態系を把握する上でも非常に有益な情報ですので参照する事をお勧めします。

国名:スイス 地点名:チューリヒ
緯度[度分]:4723N    経度[度分]:834E    高度[m]:556   
エリア 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年平均/計
ヨーロッパ 気温[℃] 0.3 1.3 5.1 8.1 12.8 15.6 18 17.7 14 9.3 4.1 1.5 9
降水量[mm] 60.3 69.7 67.6 82.2 110.7 136.5 126.5 120.8 92.4 84.4 88.9 80.1 1120.1

国名:ドイツ 地点名:ベルリン
緯度[度分]:5228N    経度[度分]:1324E    高度[m]:50   
エリア 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年平均/計
ヨーロッパ 気温[℃] 0.8 1.5 4.9 8.7 14.2 17.2 19.2 18.8 14.5 9.6 4.9 2 9.7
降水量[mm] 43.8 33.1 41.4 37.1 53.6 68.2 54.7 58.3 44.5 37.9 44.3 53.7 570.6

国名:日本 地点名:全国
緯度[度分]:北海道 4304N / 東京 3540N / 大阪 3441N / 鹿児島 3136N / 那覇 2613N
エリア 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年平均/計
札幌 気温[℃] -4.1 -3.5 0.1 6.7 12.1 16.3 20.5 22.0 17.6 11.3 4.6 -1.0 8.5
降水量[mm] 111 96 80 61 55 51 67 137 138 124 103 105 1128
東京 気温[℃] 5.8 6.1 8.9 14.4 18.7 21.8 25.4 27.1 23.5 18.2 13.0 8.4 15.9
降水量[mm] 49 60 115 130 128 165 162 155 209 163 93 40 1467
大阪 気温[℃] 5.8 5.9 9.0 14.8 19.4 23.2 27.2 28.4 24.4 18.7 13.2 8.3 16.5
降水量[mm] 44 59 100 121 140 201 155 99 175 109 66 38 1306
鹿児島 気温[℃] 8.3 9.3 12.1 16.8 20.2 23.6 27.9 28.2 25.8 20.8 15.6 10.4 18.3
降水量[mm] 79 105 181 228 232 443 314 224 227 105 74 68 2279
那覇 気温[℃] 16.6 16.6 18.6 21.3 23.8 26.6 28.5 28.2 27.2 24.9 21.7 18.4 22.7
降水量[mm] 115 125 160 181 234 212 176 247 200 163 124 101 2037
  • 緯度・経度は下二桁が分、それ以上の桁が度を示しています。
  • 年の欄には気温は平均気温、降水量は年総降水量が示してあります。
  • 平年値の統計期間は1971〜2000年です。


センペルビブム属の育成方法



センペルビブム属の詳しい育て方はこちらをご覧ください。



センペルビブムの本を紹介


現在では存在する唯一のSempervivum専門誌
An Introduction to Sempervivum and Jovibarba Species and Cultivars
(ペーパーバック) Howard Wills (著), Sally Wills (著)

残念ながら現在は発行が終了したため入手できなくなりました。

英語での文章で全60ページとコンパクトですが、歴史/特性/病気など必要な事はしっかりと記載されています。 高画質の写真も多いので購入して損する事は絶対ない。唯一の懸念事項は製本が甘いので無理に広げるとページが外れること位です。




学名と園芸名(加筆中)
ラテン語のorna-tus(飾られた)の中性を由来とする。英語でもOrnateは飾り立てたなど単語になっており、綺麗な動植物に対しての学名に利用されるケースが多い。


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